いづ藤のよみものbook

健康増進普及月間

[発酵のお話]

秋の風が冷たく心地良くなり、美味しい食べ物が豊富な食欲の秋になりました
そんな季節だからこそ気を付けたいのが、食べ過ぎと健康です。特に、9月は健康増進普及月間に定められています。

そこで、今回のテーマは『健康と発酵食品と日本人』、発酵食品ブームの今、本当の健康とは何かを考えてみたいと思います。

 

1.健康の定義

WHO憲章では健康について次の様に定義されています。

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」

なるほど、奥が深く、具体的なイメージが湧きにくい定義です。

“健全な精神は健全な肉体に宿る”

この言葉は、誰もが一度は耳にした事がある方も多いのではないでしょうか。
もともとは、“健全なる肉体の中に、健全なる心”という言葉で、古代ローマの詩人ユヴェナリウスの言葉だそうです。

その心は、「賢明な人間が神に願うのは、健全な精神と健全な肉体、この2つさえあれば、それだけで満足すべきだ」という意味らしいのです。

『健康』を願う事は、“賢明である証”として遥か昔から尊い行為とされていたのです。

 

2.健康と発酵食品の落とし穴

今、世界中の国と地域では様々な発酵食品があり、その種類が豊富な事も魅力の一つと言われています。そして、健康食思考の考えが広まる中、発酵食品に大きな注目が集まっています。

以前のよみものの中でもお伝えしましたが、食べ物は発酵させる事で栄養価が上がり、旨味も増します。
しかし、発酵食品を好んで食す多くの人が見落としている点が次のようにあります。

★腸内環境は人それぞれで生息する菌が違う為、国や地域も含め相性がある。
★体内に取り込んだ菌は、約48時間程度で排出される為、効果を期待するには日頃から継続して摂取する必要がある。

「これは今話題の発酵食品だからきっと効果も高い」、「今日は沢山発酵食品食べたから明日はいいや」などと言う簡単な話では、健康への効果は難しいという事です。

また、チーズやヨーグルトなどの乳製品は日本人との相性が良くないという見解もあります。それは、ヨーロッパの国の方々には最高の発酵食品であるのは間違いないのですが、その一方で日本人のおよそ85%が「乳糖不耐症」に該当するというデータがあり、日本人にはDNAに合った他の発酵食品があるという事です。

発酵食品の選び方は、効率的に賢く摂取する上で重要なポイントになるという事が以上の点からわかります。

では、“毎日摂取出来る日本人に合った発酵食品”とは何でしょうか。

日本伝統の発酵食品は色々あります。しかし、“毎日”という点に焦点を当てると、その数は限られてきます。

私どもいづ藤が扱う『漬物』は、まさに毎日少しづつ食生活に取り入れやすく、効率よく効果の挙げやすい発酵食品なのです。

 

3.漬物を毎日の食卓に

 

漬物は日本食に欠かせない食品で、ご飯との相性は抜群です。しかし、近年日本の食卓も欧米化し多種多様な時代になり、お米を食べない食卓も多いのが現実です。

しかし、『漬物=和食』という固定概念に捕らわれて、効率よく効果の挙げやすい漬物を食卓に取り入れないのはとても勿体ない。

実は、いづ藤の味醂粕漬は、パンやパスタ、ソースやバター、様々な食品と相性が良い食品です。
使用する味醂粕も酒粕もこだわり、昔ながらの製法で漬け込むからこそ出来る本物の発酵食品なのです。

前回のお料理教室の記事を参考に、皆様オリジナルの漬物の可能性を見つけてみてください。

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