[発酵のお話]
日本は、世界一の漬物大国と言われ全国各地に600種類以上の漬物があるといわれます。
漬物の種類は大きく2種類に分類され、発酵をともなわない“無発酵漬物”と、発酵をともなう“発酵漬物”があります。
いづ藤のお漬物は“発酵漬物”です。
今年最後の発酵のお話は漬物です。日本を代表する発酵食品である漬物への理解を深めて頂ければ幸いです。
発酵漬物とは?
まず、「漬物=発酵食品ではない」という事をご存じでしょうか。今広く親しまれている漬物は、一夜漬けや浅漬けなどが多く、これらは発酵食品とは言えません。
発酵漬物は発酵する過程が重要です。
例えば、「糠みそ漬け」では、まず糠床を作る必要があり、糠床は米糠・塩・水・野菜クズをまぜて一週間ほど“乳酸発酵”させたものです。この過程が胆となるのです。
栄養豊富ないづ藤のお漬物
いづ藤のお漬物に糠みそ漬けはありませんが、その代わりに、酒粕と味醂粕の両方に漬け込む為、酒粕と味醂粕のダブルの栄養素の効果が期待出来ます。
前回の読み物では、味醂粕の効能についてご紹介しましたので、今回は酒粕の栄養素についてご紹介します。
~酒粕~
以前、作り方などご紹介したので、ただの搾りカスではなく栄養の宝庫である酒粕の豊富な栄養成分をまとめました。
「ビタミンB群」「食物繊維」以外に次の成分を紹介します。
・「プラスミノーゲン」 脳梗塞などの原因になる血栓を溶かす効果があります。
・「ペプチド」 肝臓の抗酸化力を高め、活性酸素を取り除いて肝臓を保護します。
・「アデノシン」 肩こりや頭痛、冷え症などの症状を緩和します。
・「レジスタントプロテイン」 本みりんの記事でもご紹介しましたが脂肪やコレステロールを体外へ排出してくれます。
これら以外にも、麹菌や酵母の細胞壁に含まれる成分に、免疫力をアップさせる効果があると判明しています。
こんなに栄養成分豊富な酒粕に漬け込むいづ藤のお漬物。
また、漬け込む野菜の栄養素も加わる為、お漬物の健康効果が大きいことがわかります。
日本が世界に誇る発酵食品『漬物』。
食事の添え物と言ったことだけでなく、漬物を使った多彩なアレンジ料理で皆様の食卓の定番になる事を願っております。
最後は、アレンジレシピの中から酒粕スープをご紹介です。
材料は、白菜と酒粕、ベーコン、塩、かつおだし。
20分で出来る簡単スープです!
この冬に是非お試しください♬