いづ藤のよみものbook

8月31日は『野菜の日』

[時事ネタ]

8月も終りを迎え、暦の上では秋の気配が近づいてきておりますが、愛知県では、記録的な猛暑日が連日続いています。

 

例年のように、熱中症対策はもちろんですが、今年は新型コロナウイルスも未だ収束していない為、普段以上に体調管理に気をつけている方も多いと思います。

「予防」という言葉が定着してきた昨今、体調不良の予防として効果的なものの一つに、食事における“野菜”の摂取が挙げられます。

そんな野菜に実は記念日がある事を、皆さまはご存知でしょうか?

その記念日というのが、8月31日。

“8(ヤ)3(サ)1(イ)”となる事から、1983 年に、全国青果物商業共同組合連合会などにより、「野菜の事をもっと知ってほしい」との想いで制定された記念日だそうです。

その記念日に、お漬物を語る上で欠かす事の出来ない野菜のあれこれを、今回は掘り下げてご紹介いたします。

 

野菜に含まれる「ファイトケミカル」

 

「ファイトケミカル」とは、その植物にとって有害な紫外線や昆虫などから体を守る為に作り出された、植物自体の色素や、香り、辛味などの成分で、人間の体に様々な良い効果を生み出す事が、近年明らかになり注目を集めています。

 

必須栄養素ではないものの、健康に大きく関係してくる「抗酸化力」に特に大きな効果を期待出来ることから、積極的に摂取したい栄養成分であるとまで言われております。

ただ、残念な事にこのファイトケミカルは、人間の体内では生成する事が出来ない成分なので、野菜や果物から摂取し、取り込む術がないという成分なのです。

 

では、この「抗酸化力」どう健康に関係してくるのでしょうか?

 

「抗酸化」とは、体の中に発生した「活性酸素」を中和・除去して炎症を抑える事に加えて、免疫力を向上させる機能もある事がわかっています。

そもそも、「活性酸素」とは、呼吸によって取り込まれた酸素の一部が、通常の状態よりも活性化されたもので、通常だと免疫機能や細胞間の伝達シグナル、排卵、受精など人間の体において重要な役割を担う為、一概に“悪者”という訳ではありません。

しかし、生成が過剰になると体に「酸化ストレス」を与えてしまう為、老化や生活習慣病を引き起こしてしまう原因になってしまうという側面があり、とても厄介な問題として危惧さえています。

 

実は、日本人の死因の半分以上は3大生活病という結果が報告されているのですが、この3大生活病の原因の一つが、「活性酸素」なのです。

ですから、「活性酸素」を除去する事は、健康な人生を送る為に、とても重要な事であると言っても過言ではないかもしれません。

そして、過剰になってしまう要因としては、体にかかるストレスが主な原因ですが、現代では疲労や睡眠不足のみならず、農薬や排気ガスなどの大気汚染などにも関係してくる為、現代では正常値を維持する方が難しいと言えます。

そのような事から、ファイトケミカルが注目されているのも納得です。

 

 

腸の健康と野菜の関係

 

「腸」は“第二の脳”と言われ、私たちの体にとって重要な役割を果たしています。

腸の役割は「消化」「吸収」「排泄」が主な役割ですが、脳からの命令なしで働く事が出来る事が出来ます。

その上、腸には「免疫作用」「解毒作用」という需要な役割があり、体の中の“最大の免疫器官”とも呼ばれています。

よって、“腸の健康すわち体の健康”という事が言えるほど、私たちの体にとってとても重要な臓器であることが伺い知れるのです。

この事から、巷では「腸活」として、多くの本が執筆されており、多くの方が、腸の健康を意識し始めてきています。

この「腸活」において、特に重要視されているのが、“腸内フローラ”という“腸内細菌”の事です。

この腸内フローラには3種類の細菌があり、皆さまもよくご存知の「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」で
す。

腸はこの細菌たちのバランスが大事と言われていて、特に善玉菌のエサになる食品の摂取が重要とされ、その食品の代表が食物繊維とオリゴ糖、そして発酵食品なのです。

 

私どもいづ藤の“お漬物”は、野菜であって発酵食品でもある為、まさに理想の善玉菌とエサという事になります。

 

 

以上の事から、日本のお漬物という食材の素晴らしさを知っていただけたら幸いです。

 

今回の記事でご紹介したように、植物は動く事が出来ない分、自ら体を守る機能を自身で生成しています。

 

そして、私たち人間も、本来体内に自己免疫力という素晴らしい機能が備わっているのにもかかわらず、人間が作り出した科学物質に少し傾倒しすぎてはいないでしょうか。

 

自然にあるものと上手く共存し、人間本来の自己免疫力を高めることへの意識転換を推奨したいものです。

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